『チケット・トゥ・パラダイス』いがみ合う中年の元夫婦が、一人娘の衝動的な結婚を止めるべく手を取り合って奮闘するコメディ。
2023年の一発目は、何も考えずワハハと笑えるハッピーな映画を観たくて、狙いを定めて『チケット・トゥ・パラダイス』をチョイス。
内容は事前に入れなくても、全世界に伝わるお気楽なタイトルとジョージ・クルーニー&ジュリア・ロバーツの元夫婦設定のコメディという情報だけで、この映画に寄せる信頼度は計り知れない。
頭の中では、勝手に「コメディ」が「ラブ・コメ」に自動変換されてるし。
映画が始まってすぐに舞台は、アメリカからバリ島へ。
青い海と広い空の下、美男美女中年になったジョージとジュリアがいつもの丁々発止のマシンガントークでボケツッコミを繰り広げる。
ああ〜、よかよか。
二人が窮地に立たされてジタバタすればするほど、目を細めて全てを受け入れる境地になるのだ。
これってなんだろう。
のめり込むような感情移入はないし、ハラハラドキドキして感情を揺さぶられる訳でもない。
と言っても、冷めた目で見ているのとは真逆で、なんか絶対の安心感の中映画を見れるのだ。
二人を愛でる、と言っていいかもしれない。
何をやっても様になる二人の立ち姿に見惚れ、上手な演技に感心し、「そうそう、これこれ」と独りごちる。
彼らは、わたしにとっての若き日々のスターであり映画の楽しみを教えてくれた人々で、年を取ろうとワンパターンだろうと全肯定の絶対領域なのだ。
悪巧みがバレそうになった時に必死にごまかすシーンで、二人カメラの正面に並んでとっておきハリウッドスマイルを作るカットがある。
若い時となに一つ変わらないその笑顔。
ドヤっぷりが二人そっくり。ハリウッドスターの証。
ジョージはお得意のドタバタの道化っぷりが終始楽しく、鮮やかなヨガパンツも履きこなしちゃうんだけれど、終盤の娘の結婚式という見せ場ではタキシードをビシッと決めて、これまたエスニック調のロングドレスにスレンダーな長身を包んで本領発揮のジュリアを華麗にエスコートの真骨頂。
ああ〜、よかよか。
憧れのハリウッドスターは、いくつになろうと永遠の推しなのです。
AI先生が描いた「ジョージ・クルーニとジュリア・ロバーツ」I created this art by AI Picasso #aipicasso