参上ルルのブログ

映画を観て思ったことを徒然と。

あの頃も青春は密だった

『THE FIRST SLAM DUNK』1990年から1996年から『週刊少年ジャンプ』に連載された超人気漫画。

テレビアニメ化もされたが、今回の劇場版は声優を一新し内容も連動していない。

 

当時、『スラムダンク』は友達の弟がハマってたな、っていうくらいの門外漢。

でもこのブームを目の当たりにして、既に劇場版に心酔した同僚からコミック新装版全20巻を借りて、「予習万端、ばっちこい!」の心意気で劇場に向かった。

 

元々のファンからの声として、「漫画がそのまま動いている!」という激賞を聞いていたが、あまりアニメを知らない身としては、立ち上がり、ああそうかもね、という感じ。

そんな冷めた目のわたしも「神奈川県代表 湘北高等学校」のテロップが出て一変。

一人ずつ線画で描き上げられて、最後は5人が並んで歩くシーンはカッコ良すぎて思わず前のめってしまった。

Gメン‘75のオープニングを彷彿とさせるオールスター感。

アベンジャーズではなく、それぞれは別方向を見たり歩きがバラバラだったりして一体感がないのがまた良い。

これが湘北なんだと初対面の観客にも伝わるシーンだった。

 

物語は、バスケ試合の途中途中に今回メインの宮城リョータの過去を織り交ぜて進むという手法。

ドラマパートは昭和後期から平成のヤンキーというか不良が生きていた空気感がとても懐かしかった。

この映画は、若い子にも広がっているらしいが、こんな学ラン(これも死語?)の着こなしなんかトント見ないので、わかるかなあと余計なところにも思いは馳せていった。

成人式改め成人の集い?で、テレビ局が全国どこかしらから、後を継ぐ者を探し出して映し出しているのでまだ健在なのかなあ、とか。

 

試合シーンは、手に汗握る展開と若い魂のぶつかりあいが続き、最後の一投まで勝敗はもつれ込む。

あのボールの行方は、実際何秒でカメラは追ってたのだろうか。

劇中のキャラクターのみならず、観客全員がまさに唾液を飲み込んで喉を鳴らすのも憚るくらいの緊張感で見守った。

スローモーションだろうかなかろうが、時が止まったかのような数秒間。

ああ、そうだ。

大学生の時に、遅刻目前で焦りまくりチャリでカーブを曲がりきれず、宙を舞った以来のスローモー感。

思えばあれもわたしの青春であった。

 

AI先生が描いた「不良とバスケットボール」I created this art by AI Piccaso #aipiccaso