『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』2023年3月に行われたWBC。侍たちの世界一への挑戦の記録。
2023年も早いもので既に折り返し地点。
相変わらず、今年も変わり映えしないよなあ、なんて前半を振り返ったときに、わたしのおこもりライフを一番熱くしてくれたのが間違いなくWBCだ。
普段はひたすらぼーっとしているわたしだが、オリンピックとかワールドカップとか超大手代理店が仕掛けるスポーツ大会中は、まんまと日暮熟睡男ばりに覚醒するのだ
試合は元より、試合の振り返り番組、ワイドショー、ネットなど考えられ得る全てを網羅する。
選手の細かい情報は元より、
オーストラリアチームは府中でコンビニコーヒーを気に入った、
チェコの主将は浅草で折れたバッドを再利用した箸を買った、
ペッパーミルはドームに持ち込みOK、など、
本当にこういっちゃなんだがどうでもいい情報を嬉々として仕入れては毎日楽しんでた。
面白かったなあ〜…。
今回は、過去の輝いた日々よ、カムバック!とばかりに、特別料金の期間限定映画も観に行った。
そして、案の定泣きましたとも。
劇場は平日の夜だったので、子どもこそいなかったけれど、客席は老若男女で満席。
こんなにバラバラな年齢層の客席もあんまり見たことがない。
WBCが国民行事だったことを実感させられた。
映像は、栗山監督が就任してからメンバー選考を経て、合宿、大会開幕、優勝までをチームの中に入って映し出して行く。
ドキュメンタリーなのだが、本当に自然にスタッフ、メンバーの中に溶け込んでいる。
準決勝で3点差をつけられた時のダグアウト。
メンバーがフェンス際に並んで茫然自失然としてフィールドを眺めている時、その後ろのベンチ前の通路では大谷一人が高まる気持ちを抑えるようにのっしのっしとバットを持って歩き回っていた。
またホームランを打たれた朗希は、降板したあと泣くのだが、彼を気遣って一人にさせてあげているベンチ裏は温かかった。
一般的なドキュメンタリーの中には、監督が被写体に干渉し、自分で映像の方向づけをしてグイグイ引っ張っていくものもあるが、この作品は、もちろんそんなことをしたらすぐほっぽり出されるだろうが、「チームの邪魔にならない」っていう監督の意思がひしひしと感じられ、あの人たちを本当に近いところから見れた気がした。
みんな、スポーツマンシップがとことん染み付いている。
試合前のスターティング発表で名前を呼ばれるときは、「ハイッ!」っ速攻いい返事。
名前呼ばれてあんな元気に返事するのは、ここ何十年としたことないわたしからするとそこから眩しかったわ。
AI先生が描いた「野球のイラスト」I created this art by #aipicasso