参上ルルのブログ

映画を観て思ったことを徒然と。

バカンス!ロマンス!わっしょい!

『恋するプリテンダー』弁護士を目指すビーは、ひょんなことから金融マンのベンと出会いそのままデートをすることに。最高に楽しんでいた二人だが、行き違いから一夜で喧嘩別れになった。数年後、ビーの姉とベンの親友がオーストラリアで結婚式を挙げることになり、ビーチリゾートで再会。今や犬猿の仲の二人だが、ビーは元カレから逃げるために、ベンは元カノに嫉妬させて元サヤに収まるために恋人同士を演じることになる。二人は最高のカップルを皆の前で演じきることができるのか!?

 

かつてのラブコメといえば、ジュリア・ロバーツサンドラ・ブロックキャメロン・ディアスなど、最高のコメディエンヌが綺羅星のごとく映画界のフロントランナーに揃っていた。

何も観たい映画が思い当たらない時など、時間潰しのつもりで劇場に入っても出る時には気分はラブコメヒロイン。

ジャケットを片方の肩に颯爽とひっかけ、キャットウォークで劇場を出てったものだ。

靴擦れ?と多分思われてたけど!

とにかく、昭和の漢が任侠映画の後に高倉健になるのなら、平成のレディースはジュリアになって出てくるのだ。

ブコメは間違いなく映画の人気ジャンルの一つだった。

世代が移り変わるにつれ、ラブコメというジャンルも見かけなくなったなあと寂しく思っていたところに、映画の宣伝コピーが「全世界興行収入、まさかの300億円超え!!令和のラブコメ映画市場、No.1大ヒット!!!“恋プリ旋風“、ついに日本上陸!」の本作が登場!

めっちゃ、ワクワクして観に行った。

に、しても宣伝する側のコピーが「まさかの」ってw

 

今回の主役のメンズの方は、グレン・パウエル。観たことあると思ったら『トップガン マーヴェリック』のハングマン役の俳優だ。

相変わらずのムッキムキのバッキバキ。

光り輝く裸体を惜しげもなく南のビーチで披露してくれる。

女の子の前でお約束のスッポンポンで慌てふためくシーンもあり。

前回のハングマンは空の上であんなに自信満々だったのに、今回は飛行機がまさかの苦手っていうのもサービスたっぷりだ。

ちなみに海に飛び込むまではイケてるのに、泳ぐのは苦手。

まさになんちゃってマッチョっぷりもラブコメのトンマナを守ってます。

そうそう、これこれ。

グレン・パウエルのタレ目でちょっと口元がニヤついている表情、そしてヒロインよりちょっと年寄りとイジられるのが往年のヒュー・グラントを彷彿とさせる。

ブコメ界にいよいよ新星現る!か。

今後の活躍を大いに期待してしまう。

 

ブコメにはLGBTQのキャラクターも欠かせない。

今回は、主役二人が出席するために向かった結婚式の当事者がレズビアンカップル。

ブコメの系譜として、ヒロインの傍にはゲイの悪友or親友がいることが多かった

彼らが登場すると、物語がおおらかになり、よりスケールが増すからだろうか。

あとは、子どものロマンスを心配し、尚且つ自分達も現役バリバリな両親も不可欠。

子どもも心配なんだけど、何はさておき自分のロマンスも逃せない、っていうやつ。

観ている側の年代を問わず、誰をも置いていかないワクワク楽しませるストーリーになるのだ。

映画のエンディングロールも嬉しい伝統芸。

テーマ曲を映画の中の様々なシーンの中の登場人物たちが「おまけ」で楽しげに少しずつ歌いつないでいく。

この大団円っぷりで誰もがお腹いっぱい。幸せいっぱい。

これだからラブコメはたまらない。

 

ちなみに、舞台となったオーストラリアの魅力も満載。

綺麗なビーチはもちろん、オペラハウス、ハイキングする広大な自然等々行きたくなるのだが、コアラの「何やってはんの?」的な薄目も良かった。

映画の中では現地の海岸救助隊が重要な役割を担っていた。

あちらのヘリコプター救助って、救命具がヘリから投げられてそれをお尻の下に自分で敷いて腰掛けて体重を乗せる、って代物。

見る限り安全装置はないし、誰も介助してくれない。

準備できたと思ったら、自分で上空のヘリにサインを送って引き上げてもらうっていうかなりの高度テクが必要になる。

やっと救助されるかと思ってからのこの試練。

こんな罰ゲームある?いやいや、無理っす!

オーストラリアでは絶対救助される立場になってはいけない。

 

AI先生が描いた「ビーチのカップル」This art is created by #aipicasso