永遠の青春スター、トム・クルーズ。『トップガンマーヴェリック』で映画の歴代興行ランキングを破竹の勢いで駆け上がり中だ。
コロナ脳の私は、あまりの盛況ぶりにしばらく様子見したが、そろそろよかろうと轟音上映にて鑑賞。
さすがトム。やっぱりトム。え、そうは言ってもトム。それでもトム。うーん、さすがトム。
カワサキバイクを疾走させて映画に登場したトムは、一挙に36年前へと連れて行ってくれた。風に靡く髪も、鋼のような体幹も全然お変わりない。
なんで!?ハリウッドの最新施術?神の思し召し?何?何?と頭を沸かせながら入り込んだのだが、トムの顔のアップどーんで2022年に強制召喚。
目の下の張りはなぜか?やはり?大きくて動かなくなっちゃってるし、それ以外の顔全体に敷かれた皺が人類皆平等を思い知らさせてくれる。
ジェニファー・コネリーまで出てきた時には、「『マディソン群の橋』か!」と思わずのけぞった。
そりゃそうよね。還暦だものね。
ストーリーも、夭逝した親友の息子を導き成長をさせる教官という役どころ。
特段のファンではない私には久々のトム映画だったのだが、いつの間にか後進をサポートする黄昏期にシフトしてたのね。
私の方が勝手に固定していたわ。ごめんね、トム。
半裸の若者たちを眩しげに愛でるのがほんとよね。
と思うのも束の間、トム・クルーズをなめんなよ。
「若者よ、そこのそこのけトムのお通り」とばかりにトム無双が幕を開け、『ミッション・インポッシブル』風味の大脱出もなんのその。
ハラハラドキドキをこれでもかと引っ張りぬいて、若者にも花を持たせた大団円に大興奮。
エンディングには、脳内フィルターでお相手のジェニファーの眉間の皺ももう消し飛んだ。
あの頃と違わない『ロードショー』のキラッキラの表紙カップル降臨したわ。
さすが!トム・クルーズ!