参上ルルのブログ

映画を観て思ったことを徒然と。

香港明星永遠不滅

インファナル・アフェア 4K』2003年に日本公開された香港映画。<警察に潜入にしたマフィア>と<マフィアに潜入した刑事>の手に汗握る駆け引きが繰り広げられるサスペンスドラマ。1部で核となるドラマ、2部で過去、3部でその後の結末を描く。ハリウッドでマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオマット・デイモン主演で製作されたリメイク作品はアカデミー賞を受賞し、また日本でもドラマ化されるなど世界のクリエイターに多大な影響を与えた。

 

く〜〜〜ぅ、痺れた!

20年ぶりに劇場で観た『インファナル・アフェア』。

若き日、客電がついてもしばらく放心した「とんでもないものを観てしまった」感が、時空を超えてまんま蘇った。

───『インファナル・アフェア』は不滅です。

何よりも、トニー・レオンアンディ・ラウのイケメン度合い。

今は韓流スターが押しも押されぬ大人気だけれど、元祖アジアンスターといえば香港よっ。

あの時代の香港スターは、この二人をはじめとして綺羅星の如く逸材が揃っていた。

国を超えて人気になるスターというのは、このくらい突き抜けたバタ臭さや目力が必要なのだ。

世界のどんな粗暴な荒くれ女だって、あの目線で射抜かれたらキュン死にすることだろう。

特に、今回主役二人のうち<マフィアに潜入した刑事>の方を演じたトニー・レオン

年季の入った黒い革ジャンを着こなして、長めの前髪からチラチラ見える黒目がちな瞳。

その瞳から流れるのは、涙ですか?色気ですか!?

いったいなんなんすか!?!?

加えて瞳だけではなく佇まいがいい具合に湿っているのよ。

柴犬の鼻みたいに。

髪の毛も決して濡れてるわけではないのに、勝手に視覚が前髪から滴る水を補完しちゃったっす。

 

そして、この頃の香港の街並みがこれまた良い。

制作年は2002年なので、あの悪名高き九龍城やビルすれすれで飛ぶ飛行機などはもう見られないのだが、それでもコンパクトでごちゃごちゃした箱庭みたいな街並みは十分堪能できる。

街を覆う空気感はエネルギーに溢れ香港の高温多湿がそのまま映ってるかのように、絵ヅラの湿度&暑苦しさ度はマックス。

人も街も色気ダダ漏れの中、物語は極度の緊張をぐいぐい強いてくる。

あたかも、暗闇の中ピーンと張り詰めた綱の上に正体の分からない相手と対峙している状況。

相手が少しでも動いたら即座に対応しないと地獄へまっしぐらな1時間半。

 

20年経っても名作が全く色褪せないことを確認できたけど、もう20年後にはこっちの心臓が持たないのではないかしら。

いろんな意味で。

 

AI先生が描いた「インファナル・アフェア」のイラスト。This art is created by #aipicasso